Kindness money in our heart bank

31/03/2020


午後3時半ごろ、ダナから野菜を受け取って、さてうちに帰るか、と思っていたら、マリーナオフィスのところで、オークランドから来たというホームレスのカップルに会った。


私がダナから受け取った野菜のバッグを持っていたからか、食べ物を恵んでくれませんか?と言われた。


そのときは、今買ったばっかりのいい野菜をあげる気にはなれず、でも、こんなときにホームレスの人たちは大変だよな、、と思って、少し話をした。


私「今はちょっとすぐにあげれる食べ物がないんだ、、」


2人「そうか〜、、」


私「私も今、経済的に余裕があるわけじゃないんだ、、仕事もしてないし、貯金から出費してるだけだから、、」


2人「うんうん、、」


私「オークランドから、どうやって来たの?」


男性「2日前にバスで来たんだ。」


私「昨日はどこで寝たの?」


男性「まあ、そのへんで、、(いた方角を指さしながら)とても寒かった」


私「ブランケットならたくさんあるから、あげられるかも!」


あと、ホームレスの人たちを支援するOpen Arms という場所のことも話した。

実は私とソクラティスも、お昼に行って、ランチをもらったばかり。(でも行くべきじゃなかったね、ってあとで反省した、、)

こんな状況だから、普段より短い、11時〜12時の間しか開いてないらしい。


そんなことも話しながら、「この人たち、悪い人じゃない。なんでホームレスになったのかわからないけど、何かあげれるものがあったらあげた方がいい」と思って、


「わかった。船に行って、食べ物とブランケット持ってくる」


と言って、一旦船に帰宅。


ソクラティスに話したら、


「うん、なんでも思ったようにやりなよ」


と言ってくれたので(まあ、そう言うだろうな、とは思ったけど笑 ちなみにソクラティスもホームレスだったことがあるらしい)


ブランケットと、お昼にOpen Armsでもらったサンドイッチとかすぐ食べれそうな缶詰めのものとか、いろいろ持ってその人たちのところへ。


頭の中には、友だちのシンさんが、「国境なき医師団に毎月寄付をしている」ってFacebookに書いてたことが浮かんでいた。


私はその投稿を見たとき、

「シンさん、すごいなあ〜、、遠くの知らないだれかのことを思って、行動できるって。なんかちゃんと他人のこと考えて、いろんなこと考えて、行動してる感じがする、、」

と思って、ちょっと感銘を受けたのだ。


私はたぶん、どこか遠く(地理的、物理的に)のだれかが困っていることに対して、自分のお金をあげるっていうアクションはちょっと気が乗らなくて、あんまりやらない。

実際にどう使われているのか、想像しにくいから、、


けど、目の前でリアルに困っている人がいて、その人たちがpoliteでniceな感じだったら、見捨てるわけにはいかない。


それに、自分だってヒッチハイクしていろんな人に乗せてもらったり、1週間もバンをタダで貸してもらったり、いろんな人の親切をもらって生きてる。


親切をお金に置き換えて考えたら、けっこう心のバンクにたまってる感じだ!


日本にいるとき、大島さんとそんなような話をしたけど、そのときはよくわからなかった。


自分が、ニュージーランドに行くために、けっこう必死に働いて、余裕がないような状態のときは、そういうことはわからなかった。


今、ほんとに収入なくて貯金から出費してるだけの状態だから、やっぱりちょっとこの先どうなるんだろう、と思って不安もあるけど、なんか、心のバンクにたまってる、親切通貨の余裕はある気がする。


あと、ニュージーランドは、owner ship という感覚があまりない雰囲気なのかも。

お前のものはオレのもの、オレのものはお前のもの、みたいな感じ。笑

なんでもshareする文化?


日本は、歴史的な背景もあるのかもしれないけど、どうしても、「ここはウチが開墾したからウチの土地やで!そこで育ってるものもウチのもんやで!」みたいな、感覚が、強いような気がする。


いろいろ考えたけど、そんなら、この人たちに20ドルくらいお金をあげたって、私は自分自身を納得させられるなあ。だって、目の前で困っているんだから。


と思って、食べ物と一緒に20ドル札も一枚、袋の中に。


ホームレスの流れを断ち切るという意味では役に立ってないのかもしれない。


でも、目の前のこの人たちを助けるのは、今の私にもできることだ。


たぶん、なんかそういうことがやりたかったんだ。


自分も、社会の役に立っている、みたいな感覚がほしかったんだ。


Stay home! って言われても、そのhomeがない人もいるんだもんね、、!


とにかく、いろいろあげたら、そのマオリカップルは、すごく喜んでた。


Already feeling better! って言ってた。


うれしかった!\( ˆoˆ )/

よかったよかった。


家があって(水上だけど)、ごはんも食べれて、自分のことをこんなに愛してくれる人がいる私は、ほんとに恵まれているなあ〜と、つくづく思う。


もうほんとに、明日死んでもいいくらい笑


いやでも、

「明日からセーリングに行くよ!」って言われたら、


「えー、ちょっといろいろ準備してからじゃないと、、」

とも思ってしまうのも現実だけどね!笑


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ちょうど昨日写真撮ってた。ここで2人と会話した!